コ・ス/アン・ソヒ(『ミッシング2~彼らがいた~』)
前作から2年、待望の続編となる『ミッシング2~彼らがいた~』がKNTVで好評放送中だ。再び行方不明の死者たちを成仏させるために奮闘するウクとジョンア。メインキャストを続投したコ・ス、アン・ソヒが、独占インタビューに応えてくれた。出演者たちも待ち望んでいたシーズン2の見どころ、そして撮影の舞台裏とは?
『ミッシング2~彼らがいた~』キム・ウク役
コ・ス
各エピソードの主人公は死者たち
ウクは彼らの物語を伝えるメッセンジャー
―前作に続いて『ミッシング2~彼らがいた~』がKNTVで日本初放送となりました。今のお気持ちは?
すごくうれしいです。日本のチャンネルですが、身近に感じています。
―シーズン2の話を聞いて、いかがでしたか?
うれしかったですね。どんなストーリーが展開するのか、興味が湧きました。今のところ決まった話はありませんが、僕はシーズン3も期待しています!
―イメチェンしたビジュアルも話題になりましたね。
髪が伸びただけです(照)。撮影時、ちょうど髪が長かったんです。スタッフとの会議で相談したら、長髪でもいいだろうと言われました。それでそのままのスタイルで演じたんです。多くの方に好評でした。
―再びウク役を演じて、新たな発見などはありましたか?
シーズン1で初めて幽霊を見てドゥオン村という霊魂の村に行きました。初めてのことに戸惑い、新しいことを受け入れるのに必死でした。シーズン2では、そのような状況をすぐに受け入れ、亡くなった方たちの物語を聞いて伝え、事件を解決していきます。
ほかの登場人物の性格ははっきりしていますが、ウクはそうではなかったように思います。ウクは現実と霊魂の世界を行ったり来たりしながら死者たちの話を聞かなければなりません。だから、どちらか一方に縛られてはいけないと思ったんです。自由な感じがいいと思いました。彼らが気楽に話しかけることができて、その話を伝えるメッセンジャーの役割ができればいいな、と。各エピソードの主人公は死者たちなんです。
―コ・スさん、ホ・ジュノさん、アン・ソヒさんが前作と同じ役を演じました。“三銃士”の活躍、ケミ(=化学反応)を楽しみにしている方も多いと思います。3人でシーズン2での役作りについて相談したりは?
ホ・ジュノさんも僕も、台本に書いてあること以外に何があるかを考えるほうなんです。現場ではおたがいに台詞を投げかけながら進めるんですが、いつの間にかジョンア役のアン・ソヒさんも参加するようになりました。すごく居心地のいい撮影現場で、だんだんと息が合っていくのを感じました。
―シーズン2では新たにイ・ジョンウンさんが合流しました。あたたかな村のお母さんという役どころでしたが、ご本人の印象はいかがですか?
台本の読み合わせで初めてお会いしましたが、気さくで、作品で見る姿そのままです。シーズン2の霊魂の村、第3工業団地の懐の深いお母さん役を完璧に演じてくださいました。
―キム・ドンフィさん演じるイルヨンは、唯一、霊魂の村と外の世界を行き来できる存在で、前作にはない設定でした。
突然変異のようなキャラクターですよね。最初はどんな存在なのだろうと思いましたが、ドラマに新しい風を吹き込む役になったと思います。ずっとミステリアスな雰囲気ですが、最後までご覧になるとイルヨンのことがわかるでしょう。「イリョン」と発音するとNGが出て、はっきり「イルヨン」と発音するよう何度も言われました(笑)。
―印象に残っている場面はありますか?
当時はたくさんありましたが、時間が経ったので忘れてしまいました(笑)。でも行方不明になった子どもたちのストーリーが心に残っていますね。第3工業団地へ行くと、子どもたちが大勢います。「こんなに大勢の子どもがいるなんて」と思いましたね。
―運動会のシーンが楽しそうでした。子どもたちとの撮影はいかがでしたか?
あれも胸の痛いエピソードですから心に残っています。でも、撮影そのものはとても楽しかったです。あのときは思いきり遊びました。
―シーズン2の見どころを教えてください。
かわいそうな事情を抱えた人々がたくさん出てきます。ウクたちは彼らの物語に耳を傾け、それを伝えようと努力します。彼らの物語に注目していただくと楽しめると思います。
Profile コ・ス 고수
1978年10月4日生まれ。ファッションモデルとして活動後、1998年に俳優デビュー。『ピアノ』(01)や『グリーンローズ』(05)で注目を集め、『高地戦』(11)『マルティニークからの祈り』(13)などの映画でも活躍している。その他の代表作に『クリスマスに雪は降るの?』(09)『オクニョ 運命の女』(16)などがある。
◇ ◇ ◇
『ミッシング2~彼らがいた~』イ・ジョンア役
アン・ソヒ
撮影が待ち遠しかったシーズン2
アイディアを出し合い、楽しく撮りました
―シーズン2の制作についてお聞きになったのはいつ頃ですか? また、どのようなお気持ちでしたか?
シーズン1の撮影が終わって間もなく「シーズン2もできそうだ」とは聞いていましたが、いつかははっきりわからず待っていたんです。実際には撮影の6ヶ月ほど前から準備を始めました。ずっと待っていた作品なので、具体的に聞いたときはとてもうれしかったです。早く撮影したくて、いつ始まるのか何度も聞いた覚えがあります(笑)。
―台本の読み合わせでは、みなさん、うれしそうでしたね。
はい。普通は台本の読み合わせで初めて顔を合わせることも多いので、慣れない雰囲気だったりしますが、このドラマは早く読み合わせに行きたくて待ち遠しかったんです。実際に会ったら、おたがいにハグしたり話し込んじゃったりして、なかなか読み合わせを始められないほどでした(笑)。
―コ・スさん、ホ・ジュノさんとの再共演はいかがでしたか?
前作を終えたあと、シーズン2がやりたいと思っていました。共演した方々やスタッフのみなさんもそうです。制作が決まってとてもうれしかったし、何よりも先輩のおふたりとまた共演できることに胸が高鳴りました。そして撮影の初日を楽しみに待っていました。
―アン・ソヒさんから見て、今作でのコ・スさん&ホ・ジュノさんのブロマンスはいかがでしたか?
前作でもそうですが、シーズン2では2人の呼吸がさらにぴったりと合っていました。リハーサルでもしっかり話し合ってから撮影に臨むんですが、たとえ話し合っていないことでもパッとアドリブが出るんです。それを見ているだけでも楽しかったです。
―再びジョンア役を演じましたが、前作との違いはありますか?
ジョンアは前作よりもリーダーシップが強くなりました。スケールも大きくなって、ホワイトハッカーとしての役割だけでなく、パンソクさん(ホ・ジュノ)から「イ社長」と呼ばれるように、本物の社長になりました。だから前より責任感も強くなって、自分から動こうとする姿が見えると思います。
―3人で役作りについて相談したりは?
キャラクターについては決まっていたので、シーズン2ではシーンやテイクごとに、どうすればもっと面白くできるか、本当にたくさん話し合いました。おたがいにアイディアを出し合って、「私がこうするから違うようにやってみて」とか、すべてのテイクを楽しく違う感じで撮ろうとみんなで努力しました。
―3人の共演シーンで印象に残っていることがあったら教えてください。
どれもとても楽しかったんですが、特に覚えているのは、死者が成仏したときに3人で火を燃やし、灰が空に舞い上がるシーンです。そのたびにホ・ジュノさんが苦労されました。手が熱くなって大変だったと思いますが、少しでも美しいシーンになるよう、火がきれいに映るように心を配ってくださり、それが毎回とてもありがたかったです。
―シーズン2の見どころは?
ウクとパンソクのブロマンスや軽快なやりとりが楽しめますし、ジョンアを加えた3人の息の合った姿を見ることができます。さらに、霊魂の村で新しいストーリーが始まり、新しい俳優も登場します。イ・ジョンウンさん、キム・ドンフィさんなど、彼らのストーリーと演技を見るのも楽しみのひとつでしょう。
―この作品がご自身に残したものは?
まずは本当に素晴らしい先輩のおふたりに会えたことです。脚本家や演出家の方も素敵で、よいスタッフと出会えたことが大きなプレゼントでした。また、この作品には多くの行方不明事件が出てきます。話を聞き、また演技をしながら、少しだけですが、当事者たちの気持ちを考えることができたのではないかと思うので、意義深い作品です。
―アン・ソヒさんが『シングル男のハッピーライフ』に出演した際、充実した日常が話題になりました。最近の生活でハマっていることはありますか?
はい、あります! 最近、テニスにハマってるんです。うまくはないんですが、一生懸命、学んでいます。テニスをすること自体が楽しいですし、運動にもなりますから、頑張っています!
―日本の視聴者にメッセージをお願いします。
シーズン1に続き『ミッシング2~彼らがいた~』でみなさんにお会いできて、とてもうれしいです。シーズン2も楽しく一生懸命に撮影したので、ご覧になるみなさんにも楽しんでいただけたらと思います。またお会いできるよう、これからも頑張ります。
Profile アン・ソヒ 안소희
1992年6月27日生まれ。2007年にWonder Girlsのメンバーとしてデビューし、一世を風靡。2013年のグループ脱退後は俳優として活躍し、『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』(16)や映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)『エターナル』(17)などに出演している。オムニバス『ドラマステージ2021』(22)の「関心病」では主演を務めた。
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