キム・ミンジェ（『ダリとカムジャタン〜真逆なフタリ〜』）

現在、KNTVで日本初放送中の『ダリとカムジャタン～真逆なフタリ～』。前作『ブラームスは好きですか？』では繊細な天才ピアニストに扮したキム・ミンジェが、最新作ではラブコメディに挑戦。無知だが金儲けの才能だけはある“コスパ男子”を好演している。アドリブを盛り込んだ撮影現場の様子などを独占インタビューで語ってくれた。

ムハクは僕と正反対。そこが面白かった
明るいエネルギーをみなさんに届けたい

『ダリとカムジャタン～真逆なフタリ～』チン・ムハク役
キム・ミンジェ

 

―KNTVで『ダリとカムジャタン』が日本初放送となります。今のお気持ちは？

僕自身もこのドラマを楽しみながら撮影しました。期待していますし、日本のみなさんにも愛していただければと思います。

―演じた役をご紹介ください。

チン・ムハクという人物を演じました。カムジャタンのチェーン店に生まれ、家業で成功しています。無知で無識で無学ですが（笑）商才があります。

―出演を決めたきっかけは？

ラブコメディに出演してみたかったんです。今は厳しい時期ですよね。こんなときだからこそ、みなさんに楽しんでいただける作品に出演したいと思っていました。ムハクは一見すると無知ですが、商才があって、魅力的なキャラクターです。みなさんに楽しんでいただけると思い、出演を決めました。

―今まで演じてきた役とは違い、かなり個性的な人物ですが、プレッシャーはありませんでしたか？

僕がこれまで演じてきた繊細なキャラクターとはまったく違う姿をお見せするので、プレッシャーはありました。ムハクはものすごくエネルギッシュなので、現場に入るときはいつも集中しなければならず、そういった大変さもありましたね。

―演じるうえで難しかったことはありますか？

ムハクの言葉遣いには年配の方が使うような言葉が多いんです。育った環境のためでもあるんですが、そういった言葉が自然に出せるよう準備しました。言葉遣いがいちばん難しかったですね。

―ご自身から見たチン・ムハクの魅力を教えてください。

野暮だけど温かみがあること。ムハクの言葉遣いや行動には野暮なところがありますが、実は誰よりも温かい心の持ち主なんです。そこがムハクの魅力だと思います。

―役柄とご自身で似ている点や異なる点はありますか？

自分の仕事を愛しているという点では似ていると思います。異なる点はたくさんあって、僕とは正反対ですね（笑）。性格的には似ている部分はほぼなく、そこが面白かったです（笑）。

―この作品の見どころは？

無知なムハクと超エリートのダリ（パク・ギュヨン）が出会い、ぶつかり合いながら生まれる化学反応が楽しいと思います。2人のラブコメディを楽しんでください。

―ヒロインのダリはムハクと真逆のタイプですね。パク・ギュヨンさんとは撮影しながら相談したりも？

撮影前にもたくさん話し合いましたし、台本の読み合わせもたくさんしました。「このシーンではこういう感情だからこうしようと思うんだけど……」と意見を出し合ったり、コメディなので「ここでアドリブを入れようよ」と話したり。後半にいくほど、いろんなアドリブを入れました。使っていただいているかはわかりませんが（笑）。とても楽しく撮影しましたね。

―印象に残っているシーンや台詞はありますか？

印象に残っているのは「クソ食らえ」という台詞。普段は使うことのない言葉なので、台本を読んだときは衝撃的でした。ムハクの性格を一言で表していると思います。印象に残っているシーンはたくさんあるのですが……第1話に出てくる「クソだな」という場面ですね（笑）。

 

―第1話では鍛えられた肉体美も印象的でした。

あの筋肉はもうありません（笑）。あの場面はプレッシャーでしたね。後半だったら「演技に集中します」と言って逃げることもできたんですが、冒頭でムハクのキャラクターを表すためにも必要なシーンでした。懸命に運動して準備しました。今はありませんよ?（笑）。

―この作品がご自身に残したものは何でしょうか？

ときめきとエネルギーを残してくれたと思います。ときめきというのは、恋愛のときめきというよりも、現場に行き、演技をするときの面白さです。現場に行くと、ときめきますし、今日はどう演じようかという楽しさがあります。ときめきとエネルギーは、この作品に出演を決めた理由でもありますし、大変なときに少しでもいいエネルギーをみなさんに届けられたら嬉しいです。

―タイトルにあるカムジャタンは日本でも人気の韓国料理ですが、日本の方にオススメの韓国料理はありますか？

子どもの頃からチゲが好きで、キムチチゲやテンジャンチゲをよく食べています。チゲは僕のソウルフードですね。おいしいので日本のみなさんもぜひ食べてみてください！　友人から日本にはおいしいものがいっぱいあると聞いています。日本に行ったことはあるのですが、そのときは何も知らずに行ったので……。次に日本に行けるときはおいしいお店巡りをしてみたいですね。

―自宅でオススメの過ごし方を教えてください。

ぜひ『ダリとカムジャタン』をご覧ください（笑）。実は、僕は家にいるときは特に何をするということもないんです。ピアノを弾いたりゲームをしたり……あとは寝るかドラマを見るか、その程度ですね。

―最後に、日本の視聴者にメッセージをお願いします。

日本のみなさんに『ダリとカムジャタン』が明るいエネルギーをお届けできたらと思います。『ダリとカムジャタン』を楽しんでいただき、僕、キム・ミンジェも愛していただければと思います。日本でファンミーティングをするのが僕の目標のひとつ。その日が来るのを祈っています！

Profile　キム・ミンジェ　김민재
1996年11月1日生まれ。2014年に『抱きしめたい〜ロマンスが必要〜』でデビュー。『浪漫ドクター キム・サブ』（16）で看護師役を好演し、注目を集める。『ブラームスは好きですか？』（20）ではSBS演技大賞の優秀演技賞とベストカップル賞を受賞。その他の出演作に『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』（16）『コッパダン〜恋する仲人〜』（19）などがある。