悪の心を読む者たち(原題)
連続殺人犯の心の闇に迫る!
ノンフィクション原作の心理サスペンス
動機の見えない連続殺人事件が急増した1990年代後半~2000年代初期の韓国。サイコパスという言葉すらまだ浸透していなかった時代に、FBIにならって犯罪者プロファイリングという新たな捜査手法を取り入れた刑事たちの奮闘を描く。
近年はコミカルな役どころが多かったキム・ナムギルが約3年ぶりにドラマ主演を果たし、感受性の強さを活かしてプロファイリングに挑むハヨン役を繊細に演じる。念願の犯罪行動分析チームを創設したヨンス役には『犯罪都市』『エクストリーム・ジョブ』などの映画で活躍してきたチン・ソンギュ。それぞれイ・ハニと共演経験のある2人は『One the Woman』(原題)第1話のエピローグにそろって特別出演。大いに笑わせてくれたが、本作では共に苦悩しながら事件に立ち向かう、よき相棒を演じる。
原作は、現在も事件追跡番組などで活躍する韓国初のプロファイラー、クォン・イルヨンと元新聞記者のコ・ナムが共同執筆したノンフィクション。『熱血司祭』『ペントハウス』などの撮影現場でキャリアを積んできたパク・ボラムが演出を担当する。
韓国式プロファイリングの歴史をリアルに振り返る傑作が、2022年6月18日(土)より日本初放送。お見逃しなく!
韓国中を震撼させた凶悪事件がモチーフ
犯罪行動分析チームがプロファイリングによって追うのは、快楽目的で殺人を繰り返すシリアルキラー。痴情のもつれや怨恨を動機とした事件とは異なり、犯人と被害者の間にまったく接点がないことも多く、手がかりが見つかりにくい。ハヨンとヨンスは今後の捜査に活かすために刑務所で受刑者に面会して心理を調査し、さまざまな凶悪殺人犯のデータを収集していく。韓国で広く知られている連続殺人事件をモチーフとしたエピソードも描かれ、実際の犯人を彷彿とさせる役名が使われている。シリアルキラーに扮した俳優たちの背筋の凍るような演技も話題となった。
名バディが新しい捜査手法に挑む!
口調が穏やかで落ち着きのあるハヨンと、犯罪心理分析の導入を急ぐ情熱的なヨンスはまったく違うタイプの刑事だが、事件解決への強い意気込みは同じだ。演技力に定評のあるキム・ナムギルとチン・ソンギュが実在の人物をモデルとしたキャラクターに挑戦。韓国初のプロファイラー、ハヨンのモデルは原作の著者であり、今回のドラマ化にあたって警察監修を務めたクォン・イルヨン。ヨンス役は国内で初めて犯罪行動分析チームを作った現・慶南警察庁捜査部長ユン・ウェチュルがモチーフとなっている。チン・ソンギュは方言や眼鏡など細部までを再現したそう。
韓国初のプロファイラーとは?
実際のクォン・イルヨン氏は、連続殺人犯など1,000人もの犯罪者をプロファイリングし、韓国の捜査現場にその手法を定着させた第一人者。1990年代初期、鑑識要員として事件現場で指紋採取などの業務を行うなかで、隠蔽された証拠や指紋を探し出すために自ずと犯人の心理を研究するようになり、プロファイラーの道に進んだ。
Story
1998年、妊娠中の女性が自宅で殺害される事件が発生。死亡推定時刻に家を訪問していた被害者の恋人が、状況証拠のみで容疑者として逮捕される。これに疑問を抱いた刑事のハヨン(キム・ナムギル)はひとり聞き込み捜査を続け、鑑識班のヨンス(チン・ソンギュ)にあらためて被害者宅の指紋採取をしてほしいと依頼。しかしその頃、容疑者は暴力的な取り調べによって自白に追い込まれ、懲役12年の有罪判決を受けた。ところが1年後、妊婦殺害と似た手口の殺人事件が発生。ハヨンは連続強姦殺人犯として服役中の通称“赤い帽子”に面会し、彼の助言を手がかりに真犯人を突き止める。ヨンスはプロファイラーの素質をもつハヨンをスカウトし、犯罪行動分析チームを結成する。
悪の心を読む者たち(原題)
2022年6月18日より日本初放送!
出演:キム・ナムギル、チン・ソンギュ、キム・ソジン、リョウン、イ・デヨン、キム・ウォネ、キム・ヘオク、チョン・スンウォン
脚本:ソル・イナ
演出:パク・ボラム
2022年/全12話/SBS/악의 마음을 읽는 자들
©SBS